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【人気だけど要注意】「世界のベスト」が絶対おすすめできない理由

目次

はじめに:バズった理由──「人気=良い投資信託」じゃない現実

「持ってる人には申し訳ないけど『世界のベスト』という毎月分配型の投資信託って、なんで人気なの?」

この投稿がX(旧Twitter)でバズったのは、「売れている=優れている」と思い込んでいる層の盲点を突いたからです。

金融商品、とくに投資信託は“見た目”や“ブランド”で選ばれがち。
「名前に“世界のベスト”って入ってるし、分配金も出てるし、人気もあるから安心でしょ!」
そんなライト層の心理に対し、冷静に“数字”でツッコミを入れたことで、多くの共感と拡散を呼びました。


「世界のベスト」の中身を徹底解剖──本当に“ベスト”なのか?

さて、実際にこの投資信託のスペックを見てみましょう。

項目内容
販売手数料最大 3.30%(購入時にかかる)
信託報酬年率 1.903%(保有中ずっとかかる)
純資産額約2兆1255億円
決算頻度毎月(=毎月分配型)

一見、純資産2兆円超えという人気ぶりに「安定してそう」と感じるかもしれません。

しかし、金融の世界では**「人気=良質」とは限らない**のです。
むしろ「売れれば売れるほど運用側が儲かる」仕組みの中で、手数料が高くて非効率な商品が放置されているケースも多々あります。


毎月分配型のワナ──受け取って安心、でも増えない?

「毎月お金が振り込まれるなんて最高じゃん!」
そう思って投資信託を選んでいる人は要注意です。

実はこれ、“自分のお金を毎月ちょっとずつ返されてる”だけかもしれません。

  • 📉 分配金の正体は「利益」ではなく「元本の一部」の場合がある
  • 💸 実質的には自分の資産を少しずつ切り崩している状態
  • 🔄 分配金を出すために運用効率が下がる(高配当戦略や再投資できない制約)

つまり、「もらってる感」はあっても、**“実は減っている”**可能性も。


信託報酬1.9%のヤバさを、他と比べてみよう

では、他の代表的な投資信託と信託報酬を比較してみましょう。

ファンド名信託報酬(年率)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)0.05775%
SBI・V・S&P5000.0938%
世界のベスト1.903%

比較すると一目瞭然。
「世界のベスト」はオルカンの30倍以上も高い信託報酬を取っています。
しかも、これは**“持っているだけで”かかるコスト**です。

例えば1000万円をこの商品で20年間保有した場合、ざっくり300万円〜400万円が手数料として消えるイメージ。
つまり、**「資産形成を目指して投資してるのに、資産が削られる」**という矛盾が生じているのです。


「じゃあ、どれを買えばいいの?」おすすめ投資信託3選(収益導線)

では、コストとパフォーマンスのバランスが取れている、初心者にもおすすめな投資信託を紹介します。

✅【王道×低コスト】eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)

世界中の株式にこれ一本で分散投資。超低コストで大人気。
👉 [楽天証券で購入はこちら(アフィリリンク)]

✅【米国集中型】SBI・V・S&P500

アメリカ経済の成長に乗るならこれ。インデックス投資の定番。
👉 [SBI証券での購入はこちら(アフィリリンク)]

✅【分配金が欲しい人向け】VYMやHDVなどの米国高配当ETF

安定的に分配金を得たい人はETFがおすすめ(ただし為替リスクあり)
👉 [米国高配当ETFまとめ記事へ誘導]


なぜ“世界のベスト”のような商品が売れてしまうのか?

ここまでで、「なんでこんな商品が売れてるの?」と疑問を持った人も多いはず。
実は、理由は意外とシンプルです。

売れてしまう理由:

  • 🧠 「毎月お金がもらえる=安心」と錯覚してしまう心理
  • 🧓 窓口での営業トーク(特に高齢層に“お小遣い感覚”で売られる)
  • 👥 「2兆円も売れてるなら大丈夫でしょ」という“多数派バイアス”
  • 🏦 銀行・証券会社側にとって高収益商品なので積極的に推される

つまり、「売れてるから安心」「人気だから正しい」と信じてしまうことで、
本当に必要な“コストと中身のチェック”が抜け落ちてしまうのです。


終わりに:「人気」ではなく「本質」で選ぼう

投資信託は、**短期の“ご褒美”ではなく、長期の“資産形成ツール”**です。

✅ 「分配金がもらえるから安心」は錯覚かも
✅ コストは確実に“未来の利益”を削る
✅ 人気・ランキングではなく、中身と仕組みを見るクセを

もし、あなたやご両親が「世界のベスト」などの高コスト商品を保有しているなら、
今すぐ保有銘柄の中身をチェックしてみてください。


💡あなたの資産は、あなたの選択でしか守れない

「気づいた人から、抜け出していく」
それが、投資の世界のリアルです。

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