はじめに|お金の不安は社会人1年目から始まっていた
2020年4月。私は新卒で都内の企業に就職しました。手取りは月20万円ほど。特別なスキルもなく、副業もしておらず、まさに“普通の会社員”。
そんな私が、5年後の2025年7月には資産5110万円にまで到達するとは、当時の私は想像すらしていませんでした。
この記事では、どんな運用をして、何を失敗し、どうやって5000万円まで増やしたのかを、月ごとの資産推移とともに、リアルに振り返っていきます。
資産運用を始めたきっかけ|会社が嫌すぎて「逃げ道」を探し始めた
きっかけは、とてもシンプルでした。
会社が嫌だったんです。
まだ何も分からない新卒1年目。
理不尽な上司、朝から晩までの残業、意味のない会議、飲み会文化。
「これが40年続くのか…」と考えると、軽く絶望しました。
仕事そのものが嫌いというよりも、“自由がない”生活がしんどかった。
毎日同じ時間に起きて、同じ駅で同じ電車に乗り、同じ机に向かって、同じ人と話す。
「この生活を定年まで続けるのが“普通”って、おかしくないか?」
そんな違和感が、資産運用のスタート地点でした。
最初は「副業して収入を増やしたい」という思いから行動を開始。
その過程でお金の勉強を始め、いろんな本やブログ、YouTubeに出会いました。
- 『バビロンの大富豪』
- 『本当の自由を手に入れる お金の大学』
- 両学長の動画
- FIRE(早期リタイア)という概念
どれも私にとっては、目から鱗の内容ばかりで、
「お金を持つことで、人生から“イヤなこと”を減らせる」
という価値観が、自分の中にスッと入ってきました。
当時の私は、年収も低く、特別なスキルもなければ人脈もない。
でも、「お金に働いてもらう」という選択肢を知ったことで、
自分の人生をコントロールできる可能性が生まれました。
逃げ出したくて始めた資産運用でしたが、
気づけばそれが、自分を前に進めるための最大の武器になっていたのです。
プロフィール|特別な人間ではありません
まずは私の基本スペックをご紹介します。
- 年齢:20代後半(1997年生まれ)
- 出身:私立大学卒
- 職業:JTC→外資
- 初任給:手取り約20万円
- 副業:あり(ブログ、ライティング、X)
- 投資開始時期:2020年4月(社会人と同時)
- 投資スタイル:インデックス投資+一部個別株
- 投資に関する資格:なし(完全独学)
資産運用を始めたきっかけ
きっかけは、会社の先輩の「老後2000万円問題なんて余裕で足りないよ」の一言でした。
正直、20代前半の私にはピンときませんでしたが、そこからお金の勉強を始め、『バビロンの大富豪』『本当の自由を手に入れる お金の大学』などの本を読み、自然と「投資しないとヤバい」と思うようになりました。
新卒1年目(2020年度)|投資の勉強とビギナーズラック
- スタート資産:157万円(入社時の貯金)
- 年末資産:254万円
この年は、コロナショック直後で株価が底値をつけた時期。
今思えば「最高の買い場」に社会人生活をスタートさせたことになります。
初任給の半分を投資に回し、楽天証券でeMAXIS Slimオールカントリー(通称オルカン)に毎月5万円積み立て。ボーナスでETF(VTI)も購入しました。
ビギナーズラック的に資産は増え、1年で約100万円増加しました。
2〜3年目(2021〜2022)|暴落と副業で鍛えられる
- 2021年3月末時点資産:542万円
- 2022年3月末時点資産:540万円(前年より微減)
この2年間はまさに「投資の洗礼」を受けました。
個別株に手を出してしまい、テンバガー狙いで購入した新興株がマイナス50%以上に。さらに、2022年にはウクライナ情勢や米国の利上げが重なり、グロース株が大暴落。
当時の月次資産推移を見ると、
- 2022年1月:820万円 → 2月:730万円 → 3月:540万円
と、たった2ヶ月で280万円が消し飛んでいます。
正直、メンタルは崩壊寸前。でもこの時期に始めた副業(Webライター、ブログ収益)によって、「入金力でリスクを分散する」という意識が生まれました。
4年目(2023年)|資産爆増と本質の見直し
- 2023年3月末時点資産:1522万円
- 2024年3月末時点資産:3464万円
この1年間で資産がほぼ倍増しています。
主な理由は3つ:
- 副業収入が年間300万円を突破(本業と合わせ年収1000万弱)
- オルカンの含み益が大幅増加
- 新NISAの開始による投資効率アップ
特に「つみたて+成長投資枠」をフル活用した新NISAが追い風となり、毎月30万円ほど投資に回せるようになったのが大きかったです。
5年目(2024〜2025)|暴落も経験しつつ最高益を更新
- 2025年7月時点資産:5110万円
2025年3月には一時資産が3975万円にまで落ち込みました。下落幅はマイナス704万円。
しかし、暴落を「バーゲンセール」と捉えて追加投資。結果的にそこが底値で、翌月には一気に+989万円、資産はV字回復。
5年間で得た学びが、ようやく「耐える力」として自分に根付き始めた気がします。
資産運用で実感した「成功する人」の共通点
- 続ける力がある(習慣化)
- 感情で売買しない
- 入金力を上げることに集中している
- 仕組み化が上手(自動積立、使わない口座管理など)
- SNSの煽りや流行に流されない
投資のスキルよりも、「やるべきことをコツコツ続ける人」が最後に勝つ世界だと実感しています。
失敗から得た教訓
- 個別株は余剰資金でやれ
- 暴落はチャンスと理解しても、実際に突っ込むには準備が要る
- 情報収集はYouTubeよりIR資料と決算短信が正確
- 収入が増えても生活水準を上げないことが資産形成の最大の鍵
最後に|誰でも「5000万円」に近づける時代
「自分は普通の人間だから…」とあきらめるのはもったいないです。
5年前、私も“普通の会社員”でした。
- 初任給の半分を投資に回す
- 毎月、記録をつけて可視化する
- 投資を「趣味」にする(数字を見るのが楽しい)
この3つを続けるだけで、人生は変わっていきます。
資産が増えると、自信がつき、選択肢が増え、働き方や暮らしにも余裕が生まれます。
よくある質問(Q&A)
Q. 年収が高いからできたのでは?
→最初の2年間は手取り20〜23万円です。天職と副業と継続力で差がつきました。
Q. 特別な投資先はありますか?
→基本はオルカンとeMAXIS Slim米国株(S&P500)と個別株。派手な手法はしていません。
Q. 新NISAはどう活用した?
→別途noteで公開予定です!
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おわりに|未来の自分を、今日の自分が守ってあげよう
5年前、資産はたったの157万円。
「いつかお金が貯まったら…」「投資は勉強してから…」と何となく思っているだけでした。
でも、ある日ふと気づいたんです。
「未来の自分を変えるには、今の自分が動くしかない」
誰だって最初は初心者です。
口座開設の方法すら分からず、NISAとiDeCoの違いも知らず、楽天ポイントで株が買えることに驚いていました。
だけど、少しずつ調べて、実際に手を動かして、給料の一部を投資に回していくうちに、お金だけでなく思考や習慣までもが変わっていきました。
資産が増えると、人生の見える景色が本当に変わります。
- 「会社を辞めてもすぐ困らない」という安心感
- 嫌な仕事を無理に引き受けなくていいという自由
- 親の老後や、自分の将来に対する具体的な備え
- そして、選択肢があることによって生まれる“心の余白”
5000万円を貯めたことで得られた一番の価値は、「自分の人生を自分でデザインできる感覚」かもしれません。
でもこれは、特別な人にだけ許された道ではありません。
大きな一歩よりも、小さな一歩を何度も踏み出した人にだけ、見える景色があるのです。
- 節約の一歩
- 投資口座を開設する一歩
- 無駄な支出を見直す一歩
- 副業を始める一歩
どれも小さな行動の積み重ねです。
そして何より、「お金があるから幸せ」なのではなく、
**「お金の不安から解放されたからこそ、心が自由になれる」**ということを、この5年間で何度も実感しました。
資産5000万円は通過点です。
これからも、お金に縛られずに生きられるよう、そして「自分の時間」を取り戻すために、地に足をつけて資産形成を続けていきます。
この記事が、これからお金の不安に向き合おうとしているあなたの背中を、そっと押すことができたら嬉しいです。
未来の自分を守るのは、他でもない「今日の自分」です。
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