先日、X(旧Twitter)でこんなポストを見かけました。
レバレジーズのみなし残業が80時間だった、、、
この投稿、数千いいね・RTを記録し、さまざまな反応が寄せられました。
- 「マジか…」
- 「さすがにブラックでは?」
- 「それって合法なの?」
- 「若手の搾取構造では?」
この記事ではこの話題をきっかけに、
「みなし残業とはなにか?」
「なぜ若手が狙われやすいのか?」
「どうやって見抜き、避ければいいのか?」
を解説していきます。
🔸そもそも“みなし残業”ってなに?
「みなし残業制度」とは、会社が毎月○時間分の残業代を“あらかじめ給料に含めて支給する”制度です。
たとえば…
- 月給30万円(みなし残業45時間分を含む)
と書いてあった場合、その30万円にはすでに45時間分の残業代が入っています。
逆に言うと、
45時間以内の残業なら“残業しても追加支給ゼロ”
ということでもあります。
🔸「みなし残業80時間」って普通なの?
答えは、完全に異常です。
厚生労働省のガイドラインでは、
月45時間を超える残業は「特別条項付き協定(36協定)」が必要です。
それを常態化させたうえで、「みなしで80時間」というのはかなりブラック寄り。
また、80時間というと…
- 1日あたり:約4時間残業
- 週20時間残業=土日休みでも毎日終電コース
- **過労死ライン(月80時間)**と一致
まさに「制度を使って合法風に搾取している」構図です。
🔸なぜ若手・就活生はこういう企業に引っかかるのか?
① 就活サイトには“都合のいい情報”しか載らない
- 「年収例:600万円(入社3年目)」などの記載は基本的に残業込み
- 「成長できる」「若手が活躍」=ハードワークの裏返し
② 若手は「仕事のきつさ」より「ネームバリュー・成長機会」に目が向く
- 「みなし残業80時間」と聞いてもピンとこない
- 入社後に体を壊して気づくパターンが多い
🔸みなし残業を“事前に見抜く”チェックリスト
転職活動・就活のときに使えるチェックリストを以下にまとめました:
✅ 求人票に「みなし残業〇時間」と書かれていないか?
✅ 書かれていなくても「固定残業代を含む月給」となっていないか?
✅ 想定年収の中に「時間外手当含む」の記載がないか?
✅ OpenWork、転職会議などの口コミサイトで「長時間労働」報告が多くないか?
✅ 面接で「残業の平均」「繁忙期の対応」を質問したときに明言を避けられないか?
🔸じゃあ、どうしたらいいの?──3つの回避策
① 入社前に必ず「労働条件通知書」をもらう
- 面接や内定段階で「残業代は全額支給ですか?」と聞いてOK
- 労基法上、書面交付が義務。誤魔化されるならその時点でアウト。
② “残業=正義”の社風を避ける
- 「若手がガンガン働いてます!」系のPR動画や、オフィスで深夜でも電気がついてる企業は要注意
- 成長と搾取の境目は曖昧。自分の“労働時間あたりの単価”で見る癖をつけよう
③ ホワイト企業転職を狙う(プロに頼っていい)
「労働時間を減らして、年収を上げたい」
これは自己流の転職ではなかなか叶いません。
✅ 無駄な残業がない
✅ 固定残業が少ない or なし
✅ リモート・フレックス・裁量労働など自由度がある
こういった求人を持っているのは、一部の“転職エージェント”だけです。
📌 おすすめの転職支援サービス:
🔸おまけ:ブラック企業の求人票あるある集
求人文言 | 本当の意味 |
---|---|
若手が活躍中 | 管理職が辞めて若手しかいない |
成長機会が豊富 | 雑務も営業も深夜作業も全部やらされる |
月給30万円〜(固定残業代含む) | ほぼ基本給20万+残業代10万の構成 |
週休2日制 | 土日休みとは限らない(シフト制・週1連休も) |
ベンチャー気質 | 社内制度も労基も無視してるかも? |
🔚 まとめ:「働き方は“制度”より“実態”を見る時代」
“みなし残業80時間”は、制度が整っていても実態がブラックな例の象徴です。
自分の時間、体、そして人生を会社に安く売らないためにも──
- 事前リサーチを怠らない
- 違和感はスルーしない
- キャリアの軌道修正は早めに
これらを意識するだけで、あなたの未来は大きく変わります。
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